集中豪雨で車で避難する?歩いて避難する?通れる道と移動手段を家庭で決める
更新日: 2026年6月5日

集中豪雨の中で「車なら濡れない」「歩く方が渋滞に巻き込まれない」と考えても、実際にはどちらも簡単には選べません。車は冠水した道路やアンダーパス(用語の説明はこちら)に近づくと動けなくなるおそれがあり、徒歩は水路や側溝、暗い道、流れの速い場所で危険が増えます。
この記事では、車か徒歩かを好みで選ぶのではなく、警戒レベル(用語の説明はこちら)や気象情報を見て動き始めたあとに、「通れる道があるか」「移動する時間が残っているか」「家族の歩く力に合うか」を家庭で決める考え方を整理します。
警戒レベル3を家庭の行動開始ラインにする総論は、警戒レベル3で何を始める?家庭の行動開始ラインに変える考え方で扱っています。夜間に外へ出るか屋内安全確保に切り替える判断は、夜の大雨で外へ出る?垂直避難に切り替える家庭の判断ラインを確認してください。
最初に決めるのは「車か徒歩か」ではない
車か徒歩かで迷う前に、まず家の周りと避難先までの道を見ます。ハザードマップ(用語の説明はこちら)で色が付いている場所だけでなく、低い道路、橋、川沿い、用水路の近く、地下道、アンダーパスを通るかどうかを確認します。
ここで見るのは「行ける気がするか」ではありません。水が出始めたあとでも通る前提にしていないか、車で進むと戻れなくなる場所がないか、徒歩で足元が見えなくなる場所がないかです。自宅や通り道の危険を行動に変える見方は、ハザードマップの色だけで迷わない:集中豪雨で家の危険を行動に変える見方で詳しく整理しています。
車で動けるのは「冠水する前に通れる道がある」場合だけ
車は雨を避けられるので安心に見えます。しかし、冠水した道路では水深が浅く見えても、車が止まる、流される、ドアが開きにくくなる、交通が詰まって戻れなくなるといった危険があります。国土交通省も、冠水した道路へ車で進入しないことを注意喚起しています。
車を選ぶなら、次の条件を家族メモにしておきます。
明るいうちに出られる
雨が強くなる前に、通る道と到着先が確認できている場合だけ候補にします。
低い道やアンダーパスを避けられる
いつもの道が危ないなら、別ルートが本当に安全かを確認します。代わりの道がなければ、車移動を前提にしません。
渋滞しても家族が耐えられる
高齢家族、子ども、ペット、体調不良の人がいる場合、車内で長く待つ負担も判断に入れます。
水が道路に広がっている、アンダーパスへ水が流れ込んでいる、警察や自治体が通行止めを出している、周囲の車が引き返している。このどれかが見えるなら、車で「少しだけ進む」は選びません。
徒歩は「近いから安全」とは限らない
徒歩なら渋滞を避けられるように感じます。ただし、雨が強いと足元が見えにくくなり、側溝や用水路、段差、流れの速い道路との境目が分かりにくくなります。夜間や停電時は、徒歩の危険がさらに上がります。
徒歩を候補にできるのは、距離が短いことだけでなく、通る道が水に覆われていない、川沿いや用水路沿いを避けられる、家族全員が同じ速さで動ける、途中で戻らずに済む場所がある場合です。子どもを連れて外へ出るタイミングや荷物の考え方は、子連れ避難はいつする?警戒レベル3を目安にする理由に分けてあります。
家庭のメモは縦に書く
スマホで見返すメモは、横長の表よりも、場面ごとに縦に並べる方が読みやすくなります。次のように、移動手段ごとに「使う条件」と「やめる条件」を分けて書いておきます。
車で動く
使う条件: 明るいうち、冠水前、低い道やアンダーパスを避けるルートがある。
やめる条件: 道路に水が見える、渋滞で戻れない、通行止めや冠水情報がある。
徒歩で動く
使う条件: 距離が短く、足元が見え、用水路・川沿い・橋の近くを避けられる。
やめる条件: 夜間、足元が水で見えない、家族の歩く速さが合わない。
屋内安全確保に切り替える
使う条件: 外の移動がすでに危険で、家の上階や崖・川から離れた部屋に移れる。
やめる条件: 家そのものが浸水・土砂災害の危険に入っており、早めに移動できる時間がまだある。
このメモは、雨が強くなってから初めて作るものではありません。晴れている日に、家から避難先までを「車ルート」「徒歩ルート」「使わない道」に分けておくと、警報が出たときに迷いを減らせます。
迷ったときは移動手段ではなく「今まだ動けるか」を見る
車があるか、歩ける距離か、荷物が多いか。どれも大事ですが、集中豪雨では「今まだ安全に動けるか」が先です。キキクルや自治体の避難情報、道路冠水や通行止め、川の水位を見て、すでに外の危険が上がっているなら、移動手段を選び直します。
マンションで外へ出ずに備える場合の断水・エレベーター不安は、集中豪雨でマンション在宅避難はできる?断水とエレベーター停止に備えるで確認できます。乳児用品など、移動手段ではなくケア用品の量で迷う場合は、集中豪雨で赤ちゃん用品は何日分?ミルク・おむつを避難と在宅で分ける準備へ分けてあります。
FAQ
車の方が雨に濡れないので安全ですか?
濡れにくいことと安全に通れることは別です。冠水した道やアンダーパス、渋滞で戻れない道があるなら、車の方が危険になることがあります。
冠水した道は浅く見えれば通れますか?
浅く見えても路面の段差や流れ、水深は分かりにくく、車が止まることがあります。冠水している道へ進む前提で判断しないでください。
徒歩なら渋滞に巻き込まれないのでよいですか?
徒歩でも、足元が見えない道、用水路や川沿い、橋の近く、夜間の移動は危険です。歩ける距離かどうかだけで決めないようにします。
どちらも不安なときはどうしますか?
自治体の避難情報、気象庁の危険度分布、道路や川の情報、家のハザードを見て、外へ出る危険が高い場合は屋内安全確保を含めて選び直します。早めに動ける段階で親族宅や安全な場所へ移る計画も持っておきます。
参考にした情報
- 国土交通省: 冠水道路を走行する場合に発生する不具合
- 気象庁: キキクル
- 気象庁: 気象警報・注意報
- 国土地理院: ハザードマップポータルサイト
- 国土交通省: 川の防災情報
- 政府広報オンライン: 大雨や台風に備える
準備を少し軽くするもの
ここから先は、車か徒歩かの判断を商品で解決するものではありません。公式情報を確認し、移動する・しないを決めたあとで、連絡や濡れ、視認性、書類保護の不安を少し軽くするための支援用品です。実商品・ASIN・価格・在庫は公開前に人間確認が必要です。
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防水スマホケース

役割: 連絡・地図確認の濡れ不安を軽くする。通れる道の判断は代替しない。
モバイルバッテリー

役割: 道路情報と家族連絡を続ける不安を軽くする。冠水や渋滞の危険は下げない。
レインポンチョ・反射バンド

役割: 徒歩時の濡れと見えにくさの不安を軽くする。歩いてよい理由にはしない。
防水書類ポーチ

役割: 免許証・保険証コピー・連絡メモの濡れ不安を軽くする。移動判断は代替しない。


