災害時に困るのは、情報が足りないことだけではありません。情報を見たあとに、家族の誰が、どこで、何をするかが決まっていないと、同じ確認を何度も繰り返してしまいます。
この記事では、Living Defenseの記事を作る中で出てきた迷いを、家庭で使える一枚メモに落とす形で整理します。特定の家庭の正解ではなく、各家庭が自分の条件を書き込むためのテンプレートです。

最初に作る4つの欄
| 欄 | 書くこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 見る情報 | 災害時に最初に確認する公式情報 | 自治体防災ページ、気象庁、学校メール、職場連絡 |
| 動く条件 | 避難・在宅・迎え・待機を切り替える条件 | 警戒レベル、道路冠水、暴風前、停電開始時刻 |
| 連絡先 | 家族、学校、園、職場、代理で動ける人 | 母、父、祖父母、学校代表、近所の登録済み保護者 |
| やめる行動 | 危険が増えたらしないこと | 外の確認、冠水道路の通行、連続電話、冷蔵庫の開閉 |
台風・大雨・停電での記入例
| 場面 | 先に決めること | メモ例 |
|---|---|---|
| 台風の夜 | 寝る部屋と窓から離れる場所 | 南側の窓から離れ、廊下側の部屋で寝る |
| 大雨の迎え | 迎えに行かない条件 | 道路冠水、雷、暗くなった後は学校・園の待機連絡を優先 |
| 停電 | 冷蔵庫を開けないルール | 停電に気づいた時刻を記録し、必要な食品は常温備蓄から使う |
編集部の確認記録
2026年7月13日時点で、公開中の主要記事5本にある家庭メモ欄を見直し、共通して使える項目を「見る情報」「動く条件」「連絡先」「やめる行動」の4欄に整理しました。避難や食品安全の判断は、このメモだけで決めず、自治体・気象庁・学校・園・食品安全に関する公的情報を優先してください。
紙に残す時の形
- A4一枚にまとめ、冷蔵庫や玄関近くなど家族が見られる場所に置く
- スマホだけでなく、停電時に見られる紙にも残す
- 日付を書き、学校・園・職場の連絡方法が変わったら更新する
家族で使う時の進め方
最初から完璧な防災計画を作ろうとすると、書くことが多くなりすぎます。まずは、家族の中で一番迷いそうな場面を一つ選びます。たとえば「台風の夜にどの部屋で寝るか」「大雨で子どもを迎えに行くか」「停電したら冷蔵庫を開けるか」のように、行動が分かれる場面です。
次に、その場面で見る情報を一つか二つに絞ります。自治体の避難情報、気象庁の防災情報、学校や園の連絡、職場の連絡などです。最後に、情報を見たあとに「やること」と「やめること」を分けて書きます。やめることを書いておくと、不安で動きすぎることを防ぎやすくなります。
見直すタイミング
- 引っ越し、進学、転職、家族構成の変化があった時
- 学校・園・職場の連絡方法が変わった時
- 台風、大雨、停電を経験して「次はこうしたい」と感じた時
- 年に一度、防災週間や家族の予定が合う日に見直す
よくある質問
細かく書きすぎてもよいですか。
最初は細かくしすぎない方が続きます。まずは、誰が見ても次の行動が分かる一枚にします。
スマホのメモだけでよいですか。
停電や通信不安定の時に見られないことがあります。スマホにも紙にも残す形が安心です。
このページで使える家庭防災メモの完成例
この記事は、各記事に出てくる「家族メモ」を一枚にまとめるためのページです。台風・大雨・停電を別々に読むだけで終わらせず、家庭で実際に見返せる形にすることを目的にしています。
| 欄 | 記入前に迷いやすいこと | 記入例 |
|---|---|---|
| 見る情報 | 気象庁、自治体、学校、勤務先のどれを先に見るか | 1. 気象庁の防災情報、2. 市の避難情報、3. 学校メール、4. 勤務先連絡網 |
| 動く条件 | 避難、迎え、在宅待機をいつ切り替えるか | 暴風前は避難先を確認。道路冠水や夜間は迎えに出ず、学校・園の待機連絡を優先 |
| 連絡先 | 家族全員に電話する順番が決まっていない | 本人、同居家族、祖父母、学校・園、勤務先、近所の支援者の順に一枚へ集約 |
| やめる行動 | 不安で外へ確認に行く、冷蔵庫を何度も開ける | 川・用水路・窓の外を見に行かない。停電中は冷蔵庫を開ける回数を記録する |
A4に写して使うための記入欄
- 最初に見る情報: ______________________________
- 避難・迎え・在宅を切り替える条件: ______________________________
- 電話がつながらない時の確認方法: ______________________________
- 自分の体調・移動の制約として伝えること: ______________________________
- 災害時にやめる行動: ______________________________
Living Defenseでは、このような記入欄を記事ごとに少しずつ増やし、公開情報を読むだけで終わらせず、家庭ごとの判断表へ落とし込めるようにしています。


