この記事の作り方: 台風の夜に「窓が怖いが、どの部屋で寝ればよいか分からない」という家庭内の迷いを起点に、気象庁や防災関連機関の公開情報を確認し、窓から離れる、外へ出ない、家族で寝る場所を決める、という順番で整理しています。
台風の風が強くなってから、窓の近くで作業をするのは危険です。この記事では、窓ガラスが割れるかもしれない時に、家の中で何を先に確認するかを整理します。
夜中、風で窓が大きく揺れる。ベランダの物音がして、家族に「この部屋で寝ていて大丈夫?」と聞かれる。そんな時の最優先は、窓を守りに行くことではありません。

まずは窓から離れ、カーテンやブラインドを閉め、寝る場所を窓の少ない部屋へ移します。警戒レベルや避難情報、ハザードマップ、大雨警報などの気象警報・注意報も見ながら、外へ出る判断を急がないことが大切です。
台風で窓ガラスが心配な時は、外の片付けより先に窓から離れる場所を決めます。飛来物、カーテン、寝る場所、片付けるタイミングを順番に確認します。
窓ガラスが割れそうな時、最初に何をしますか?
風が強くなってから外へ出ず、窓の近くで寝ない場所へ移ります。カーテンやブラインドを閉め、割れた時も近づかないようにします。
30秒で確認
- 風が強くなってから、ベランダや外の片付けに出ない。
- 窓の近くで寝ない。できれば廊下側や窓の少ない部屋へ移る。
- カーテンやブラインドは閉める。割れた時の飛散を少し抑えるため。
- 雨戸やシャッター、飛散防止フィルムは「風が強くなる前」に確認する。
- ガラスが割れたら、近づかず、風雨が弱まるまで片付けを急がない。
まず答え:窓から離れて、寝る場所を変える

台風で怖いのは、ガラスそのものだけではありません。外から飛んできた物が窓に当たり、割れたガラスや雨風が部屋に入ることです。
風がすでに強い時は、補強しようとして窓に近づくより、家族を窓から遠ざけるほうが安全です。大きな窓のあるリビングで過ごしているなら、廊下側の部屋、窓の小さい部屋、窓から距離を取れる場所へ移ります。
寝る時も同じです。窓際のベッドや布団は避け、頭の位置が窓に向かないようにします。小さな子どもや高齢者がいる場合は、先に寝る場所だけ決めてしまうと、夜中の判断が楽になります。
風が強くなる前だけにやること
窓まわりの準備は、風が弱いうちに終える前提です。雨戸やシャッターがある家は閉め、ベランダの物干し竿、植木鉢、サンダル、収納箱など、飛びやすい物を屋内へ入れます。
| 確認するもの | 見るポイント | やめるライン |
|---|---|---|
| ベランダの物 | 軽い物、転がる物、吊るした物を中へ入れる | 強風で体があおられる時 |
| 雨戸・シャッター | 閉まるか、途中で引っかからないか | 無理に外から押さえる必要が出た時 |
| カーテン・ブラインド | 窓全体を覆えるか | 割れた窓に近づく必要がある時 |
| 飛散防止フィルム | 事前に貼ってあるか | 台風接近中に急いで貼る作業 |
| 養生テープ | 一時的な目印・補助として使う | 「貼れば安全」と考えること |
養生テープは、窓を割れにくくする魔法ではありません。使う場合も、ガラスが割れた時の飛び散り方を少し変える程度の補助と考え、窓の近くで過ごす理由にしないでください。
風が強くなったらやめること
台風の最中に、外へ出て物を片付ける、窓を押さえる、割れたガラスに近づく、という行動は避けます。家の中にいると「今ならできるかも」と思いやすいですが、突風は急に強まります。
窓がガタガタ鳴っていても、まずは距離を取ります。窓の様子を見る時も、正面に立たず、短時間で済ませます。子どもが不安がる時は、窓の見える場所で説明するより、移動した先の部屋で「ここで寝よう」と決めるほうが落ち着きやすいです。
家の中で移る場所の考え方
安全な場所は家によって違います。共通するのは「大きな窓から遠い」「外に面したガラスが少ない」「物が倒れてこない」の3つです。
| 家庭の状況 | 優先したい場所 | ひとこと |
|---|---|---|
| 子どもがいる | 窓から遠い部屋に布団を移す | 夜中に泣いても動線が短い場所にする |
| 高齢者がいる | 移動しやすい同じ階の部屋 | 暗い中で階段移動を増やさない |
| ペットがいる | 窓から離れたケージ・居場所 | 音に驚いて窓際へ走らないようにする |
| マンション高層階 | 大きな窓から距離を取る | 風が強く当たりやすい部屋を避ける |
| 戸建て・1階 | 窓の少ない部屋、廊下側 | 浸水リスクがある地域では避難情報も見る |
もし窓ガラスが割れたら
ガラスが割れた直後は、片付けよりも退避です。靴や厚底スリッパを履き、子どもやペットを別の部屋へ移します。濡れた床、コンセント、割れたガラスが混ざると危険なので、暗い中で素手で触らないでください。
応急処置は、風雨が弱まり、近づいても危険が少ない時だけにします。けがをした場合や出血がある場合は、迷わず119番など地域の緊急連絡を優先します。停電している時は、懐中電灯やヘッドライトで足元を照らしてから動きます。
家族で今日決める一枚メモ

台風前に、紙1枚でよいので次の5つを書いておくと、夜中の判断が軽くなります。
- 窓から離れて寝る部屋:例、廊下側の和室
- 片付ける物:物干し竿、植木鉢、サンダル
- 風が強くなったらやめること:外へ出ない、窓に近づかない
- 確認する情報:自治体の避難情報、ハザードマップ、気象警報・注意報
- 連絡する相手:近所の家族、管理会社、自治体窓口
実際に迷いやすい場面と家庭メモの例
公開されている生活者の相談や台風対策の体験談を見ると、「窓がガタガタ鳴って眠れない」「子どもを窓際の部屋に寝かせてよいか」「外の物干しや鉢をもう一度見に行きたい」という迷いが出やすいことが分かります。ここでは、そうした不安を安全判断の根拠にするのではなく、家の中で先に決めておく項目に変えます。
| 記入すること | 記入例 |
|---|---|
| 風が強くなる前に片付ける物 | 物干し竿、ベランダのサンダル、植木鉢、窓近くの小物 |
| 風が強くなったら近づかない場所 | 南側の掃き出し窓、ベランダ、雨戸のない部屋 |
| 夜に寝る場所 | 窓から離れた廊下側の部屋。子どもは窓際ではなく内側へ移す |
| 割れた時に最初にすること | 窓から離れる、靴を履く、子どもを別室へ移す。片付けは風雨が弱まってから |
確認記録として、台風が近づく前に「片付けた時刻」「家族を移す部屋」「外を見に行くのをやめる時刻」をスマホのメモや紙に残しておくと、夜に不安で判断を繰り返しにくくなります。
よくある質問
養生テープは意味がないのですか?
完全に意味がない、とは言い切れません。ただし、窓を割れにくくするものではなく、窓の近くで寝てもよい理由にもなりません。使うなら風が弱いうちの補助と考え、最優先は窓から離れることです。
台風で窓が割れそうな音がしたら、何を先にしますか?
窓を押さえに行かず、まず家族を窓から離します。カーテンやブラインドが閉まっていればそのまま近づかず、寝る場所を窓の少ない部屋へ変えます。
ガラスにヒビが入ったら避難した方がいいですか?
ヒビの有無だけで一律には決められません。まず窓から離れ、自治体の避難情報、建物の状況、浸水や倒壊など別の危険も合わせて確認します。けがや差し迫った危険がある時は119番など緊急連絡を優先します。
雨戸がないマンションでは何をすればいいですか?
ベランダの飛びやすい物を早めに片付け、カーテンを閉め、窓から離れて過ごします。高層階ほど風が強く当たることがあるため、窓際で外を見続けないようにします。
窓が割れた後、段ボールやシートでふさいでよいですか?
風雨が強い間は近づかないでください。作業は風が弱まり、足元と手を保護できる状態で、無理のない範囲に限ります。


